
⑧現場見積もり
【重要なこと】
入居者目線(いかに快適に長く住めるか)と、家主目線(コスト意識・提案型)の原状回復工事で、アパート経営における収益の最大化に貢献することで、単なる工事屋目線での原状回復工事との差別化を図ります。
【見積もり時のアイテム】
デジカメ、スケール5.5m、2m、バインダー、タグ、、キーBOX、スリッパ下、軍手、脚立2段
【原状回復の見積もり】
・退去者も帰りここからは、管理会社用に細かい見積もり採寸を行っていきます。
・ポイントは全入居者の生活感をなくし、快適な空間つくりの現状回復工事です。
【動画】
https://www.youtube.com/watch?v=a5WRyQnReEA
https://www.youtube.com/watch?v=8TkihF_xRYA
https://www.youtube.com/watch?v=B9qUM2TCY3s
https://www.youtube.com/watch?v=SJtMWFNhxNI
【クロス】
・主なメーカー(サンゲンツ/ルノン/リリカラ/東り/シンコール/川島)
・賃貸向け量産クロス(SP)と、一般クロス(1000)があります。

・クロスの幅はおよそ93~94㎝、長さは50m巻きになっていますが、施工時は両サイド2㎝を重ねジョイントカットにして、つなげていきます。よって採寸時は、1本につき90㎝ではかっていきます。
①天井(長手・短手はロスの少ない方で)実寸に0.04mを足します。

・この場合、長手で採寸すると3.64m×3本=10.92
・短手で採寸すると2.04m×4本=8.16
答え
よってこの場合は、短手で採寸した方がロスが少なくなります。
※単位はm(メートル)
②カベ(ハリ)メインの入り口から右回り、ハリは横貼りで採寸。実寸に0.04mを足します。
③カベ(他)メインの入り口から右回りで高い所から採寸。実寸に0.04mを足します。(巾木があれば足さない)
④開口部分・戸ふすま。実寸に0.04mを足します。
※ジョイント(継ぎ目)が目立つので、同じ面で縦横ミックスでは貼りません。
※出ズミでのジョイントは避ける。
※見積もり採寸は、施工採寸とは異なります。
・記載サンプル

・クロス採寸

・この場合は①⇒②⇒③⇒④⇒⑤
4.04m×2本
3.04m×2本
2.04m×1本
となります。

・高い所から順番に計測
①⇒②⇒③
・クロス採寸テスト問題

答え
3.64×3本
2.74×1本
・㎡とmの違い
クロス1mは、0.9㎡です。(0.9×1)
高さ2m×幅3mの状況時において㎡計算では2×3で6㎡です。
これをm計算する場合、2.04×4本必要で8.16mとなります。(クロス2.04m(1.8㎡)を1本とすると部屋が6㎡なのでクロスが4本必要※3本にすると5.4㎡なので足りない)
ということは、8.16>6㎡
つまり m>㎡ となります。
・例題

㎡⇒2×2.7=5.4
m⇒2.04×3本=6.12
つまり
m>㎡
6.12メートル>5.4㎡
・クロスの採寸を知らない管理会社や不動産会社では、㎡で言われることがありますが、安易に計算すると損をしてしまう場合もあるため、採寸させてもらいましょう。
1㎡の所にクロスを貼る場合、実際2.08mが必要になるためです。